科学の力で肉やミルクを効率的に生産する
“生殖”は、牛や豚などの家畜の生産に必要不可欠ですが、栄養不足やストレスなどの環境要因によって、すぐに抑制されてしまいます。モデル動物を用いて、家畜の生産性に直結する繁殖をコントロールするしくみの解明や、生産性に悪影響をおよぼす家畜の機能不全の原因の究明、環境要因の作用メカニズムを明らかにすることによって、畜産物の効率的な生産を実現することをめざしています。
(動物生産科学研究室)
(動物生殖科学研究室)
流産の仕組みを理解し家畜の生産性を向上させる
哺乳動物の習慣性・反復流産の9割は、胚の着床期に起こります。この問題を解決して家畜の生産性を向上させたいと考えています。
(動物形態学研究室)
日本鶏の多様な遺伝資源を利用し家禽の生産性を向上する
国産地鶏の鶏肉はスーパーで販売されているブロイラー鶏肉より美味しいですが、成長が遅く気性が荒いため鶏肉の生産性は高くありません。日本鶏の多様な遺伝資源から有用な遺伝子を発見し、動物の身体の成長の仕組みを理解するとともに、その遺伝子を利用して国産地鶏の生産性を向上させたいと考えています。
(動物遺伝育種学研究室)
(動物統合生理学研究)
ニワトリ・ウズラの産卵寿命を延ばす
ニワトリやウズラが沢山の卵を産むためには、加齢によって多発する脂肪肝や脂質代謝異常症を防ぐことが重要です。私たちは、これらの代謝性疾患の発症の仕組み明らかにして、産卵寿命を延ばすための飼料・栄養因子を見つけ出そうとしています。
(動物栄養科学研究室)
魚類の視覚を理解して漁業や養殖に活かす
視覚中枢の活動をリアルタイムイメージングなどの最先端技術によって解析して、魚が飛びつくような形や色の擬似餌や餌を効率良く開発し、漁業や養殖技術の発展に寄与しようとしています。
(水圏動物学研究室)