遺伝子発現制御による動物の形態形成の仕組みを理解する

動物の形態は発生時の遺伝子発現制御により決定され、その変化により動物の多様性が生み出されていると考えられています。この機構や進化のメカニズムを明らかにすることで発生や進化を理解し、さらにその操作により有用動物の作出などの応用を目指します。
(動物遺伝育種学研究室)

動物の体内時計を理解する

動物には1日、1年など、様々な周期のリズムを刻む体内時計が備わっています。この体内時計によって、睡眠や繁殖、冬眠などがコントロールされています。私たちはこれらを制御する遺伝子を同定し、仕組みを明らかにしたいと考えています。
(動物統合生理学研究室)

動物の老化の仕組みを理解する

白髪は肉眼で最も容易に観察できる老化現象です。マウスにおいて、加齢に伴ってメラニン色素の合成能が活性化し、毛色と眼色が徐々に濃くなる唯一無二の突然変異体を発見しました。このアンチエイジング現象に関わる遺伝子を同定し、その仕組みを解明したいと考えています。最終的に、長寿健康な家畜の創出への応用研究を目指しています。
(動物遺伝育種学研究室)

動物の生殖を脳がコントロールする仕組みを理解する

動物の生殖は、脳と卵巣や精巣の相互作用により調節されています。卵巣や精巣から分泌されるホルモンは脳に作用し、生殖をコントロールする遺伝子の発現を調節します。ホルモンがどのように遺伝子の発現を制御しているのかを明らかにすることで、脳が生殖をコントロールする仕組みを解明したいと考えています。
(動物生殖科学研究室)

細胞内で遺伝子の発現が制御される仕組みを理解する

動物の細胞の機能は主に発現する遺伝子の種類によって決まります。体細胞や生殖細胞でどのように遺伝子発現が制御されているのかを調べています。遺伝子発現制御ではDNAやタンパク質の化学修飾が重要な役割をになっています。
(ゲノム・エピゲノムダイナミクス研究室)

卵に有用成分が蓄積される仕組みを理解する

トリの卵は身近にある栄養豊かな食品ですが、有用成分が沢山含まれています。病原菌の感染を防ぐ抗体や細胞膜を構成するリン脂質も大量に含まれています。卵にこれらの成分が蓄積される仕組みを明らかにし、その輸送経路を利用した新しい卵の開発を目指しています。
(動物栄養科学研究室)