再生可能エネルギーに高バイオマス植物を活かす
SDGs実現、特に脱炭素社会の構築では、植物のバイオマスや糖は再生可能エネルギーの鍵となる原料です。そこで、雑種強勢による高バイオマス性や搾汁液高糖性に関与する重要遺伝子を明らかにし、メカニズムの解明を目指しています。
(植物ゲノム育種研究室)
温室効果ガスを抑制した家畜生産を目指す
ウシの生産性を向上することで、より少ない飼育頭数で肉や牛乳などの畜産物を得ることができ、家畜および畜産由来の温室効果ガスを削減することができます。また、ウシの消化管内微生物叢の改善や有効活用によっても、生産性の向上や温室効果ガス削減を実現することが可能です。持続可能な畜産をめざすことがSDGsの達成につながります。
(動物生産科学研究室)
二酸化炭素濃縮を行うC4光合成作物を活かす
CO2濃縮を行うC4植物は、光合成、環境ストレス耐性、窒素利用などに優れています。その優れた特性が発揮されるメカニズムを明らかにし、CO2固定能が高く劣悪環境下でも生育できる植物の開発に繋げていきます。
(植物生理形態学研究室)
肥料が少なくてもよく育つイネ品種を開発する
ハーバー・ボッシュ法の発明により、大量の化学肥料が日本の稲作に利用されてきました。しかしながら、肥料原料の枯渇や環境汚染の問題から、持続可能な農業のためには、今後肥料を制限した栽培が求められます。私たちは、その実現のために低施肥でも収量性を維持できるイネ品種の開発に取り組んでいます。
(植物遺伝育種学研究室)
土壌から作物まで生産現場の情報を収集・解析・利用
作物の形態・生理特性・遺伝情報、生産物の収量・品質、土壌の理化学性・生物性、気象観測値など様々な情報を収集し、それらの関係性を解析することで有益な情報を抽出し、品種改良や栽培管理、土壌管理の改善を通じて持続可能な作物生産に貢献します。
(耕地情報利用研究室)