植物と微生物の相互作用を理解する

植物と病原体は、進化の過程でお互いを打ち負かすための様々なメカニズムを獲得してきました。植物の抵抗性や病原菌の感染機構の多層的な分子メカニズムを理解することで、生物進化の背景にある生物間相互作用を明らかにすることを目指しています。
(植物病理学研究室)

昆虫と微生物の相互作用を理解する

昆虫と天敵微生物との間の相互作用について、また、内因性化学物質としての昆虫のホルモンや外因性化学物質である農薬が昆虫個体に及ぼす影響について詳しく調べ、それらの知見を組み合わせてより効率的に害虫を防除できる新しい方法の開発を目指しています。
(害虫制御学研究室)

昆虫とウイルスの相互作用を理解する

昆虫に感染するバキュロウイルスは、3億年を超える共進化の歴史を経て昆虫と共存しています。様々な昆虫種とウイルスの組み合わせで見られる現象や、特定のウイルスのみが持つ遺伝子を解析することで、両者の共進化の過程を明らかにし、宿主とウイルスの共進化全般の理解を深めることに貢献します。
(資源昆虫学研究室)

イネの成長を支える土壌微生物との相互作用の解明

植物の根からは様々な物質が分泌されるため、根のまわりにはそれを利用するたくさんの土壌微生物が存在しています。水田の微生物の中には、イネの成長を支えるものが存在していると考えられています。その土壌微生物との相互作用に関わるイネの遺伝子を明らかにする研究を行なっています
(植物遺伝育種学研究室)
(耕地情報利用研究室)

土の中の微生物どおしの相互作用を理解する

土壌では、微生物同士の共生、競争、捕食・被捕食など実に多様な相互作用が展開しています。微生物が微生物を食べる微生物食物連鎖の特性、土壌の物質循環や植物の生育に果たす役割の解明に取り組んでいます。
(耕地情報利用研究室)

動物とウイルスの相互作用を理解する

新型コロナウイルス感染症の収束のため、SARS-Co-V2ウイルスがヒトの細胞に侵入するメカニズムを明らかにし、その原理を応用して抗SARS-Co-V2薬の開発したいと考えています。

(動物統合生理学研究室)

ウイルスゲノムが哺乳類ゲノムに入り込む仕組みを理解する

ウイルスゲノムが宿主のゲノムに内在化する仕組みを研究しています。特に子孫への影響に興味を持ち、哺乳類の生殖巣に感染したRNAウイルスの逆転写と、染色体への挿入を調べています。また、野生動物の体内で植物ウイルスが検出されたことから、植物ウイルスが動物にも感染するのかに興味を持っています。
(動物形態学研究室)