資源生物科学科卒業 I. K. |
農業はわたしたちの食料や暮らしを支えるだけでなく、娯楽やスポーツにおいても重要な産業です。「世界に通用する馬づくり」を掲げるノーザンファームでは約2,800頭の競走馬を管理し、生産・育成・販売を行っています。近年畜産業では、オートメーション化やAI技術の導入が推進されていますが、競走馬の生産現場ではその作業のほとんどが人の手によって行われます。毎日馬を観察し、触れあい、騎乗することで馬の小さな変化を人間の肌で感じとり、馬の体調を管理しています。
現在の私の仕事は、競走馬の育成だけでなく、セールスや、放牧草地の管理など多岐にわたります。自身が育成した馬が将来競走馬として活躍する姿への期待をお客様と共有し、喜びを分かち合えることは、今の仕事の大きなやりがいの一つです。 大学で学んだ『観察・分析し論理的に考える力』に加えて、フィールドワークの多い学科だったからこそ培われた『肌で現場を感じる力』が、馬づくりに役立てられていることに、大きな充実感を感じています。 |
資源生物科学科卒業 S. N. |
私は現在、東山動物園で飼育員として働いています。幼少期からの憧れはありましたが、大学の研究室でヤギやウシに囲まれて過ごしたことで、動物たちの福祉を大切に飼育することに取り組みたいと考えるようになりました。大好きな動物に関わり続けたいという単純な思いで進学した農学部で、講義や実習を通して生き物について幅広く勉強できたことも、動物たちの魅力や、絶滅の危機など彼らの直面する問題を多くの人に伝えていける動物園で働くことの後押しになっていると思います。
現在はアジア各地に生息するメダカを担当しており、何もわからないところからのスタートでしたが、動物と対面して初めて知る経験の連続でとても刺激的な毎日です。ぜひ農学部で、そして動物園で動物たちの魅力に触れてみてくださいね。 |