資源生物科学科卒業 K. A. |
「農学部」と聞くと、どのような卒業後の進路を想像しますか?農業や食品メーカーなど、農学や食と直結する業種が思い浮かぶかもしれませんが、私は現在、自動車部品メーカーでメータの設計業務を担当しています。一見、農学と関係のない業種ですが、農学部で養った論理的思考力や分析力が、ドライバーの安心・安全な走行を支えるメータの設計に活きていると実感しています。
資源生物科学科では、食や環境に関する課題解決に向け、動植物の遺伝学や生理学等の基礎生物学から、経済学まで幅広く学びました。4年次に配属された研究室では、”動物の概日時計の機構”についての研究を通し、実験で得たデータを科学的、論理的に分析し考察する力を養いました。また、生物が形作る巧みなネットワークの中に、産業的に重要なアイデアを見出すことさえあります。農学は生命科学を中心とした総合的な学問であり、農学部で学んだ知識や能力は幅広い分野に応用が可能です。すなわち、農学部で学ぶ先には限りない世界が広がっているともいえるのです。
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