高脂肪食や低タンパク質食は代謝性疾患を発症する

ヒトでも家畜でも、高脂肪食や低タンパク質食を摂取し続けると脂肪肝や脂質代謝異常症などの代謝性疾患を発症します。私達は、これらの発症の仕組みを明らかにするとともに、代謝性疾患を防ぐ効果を持つ食品・栄養因子を見つけ出そうとしています。

(動物栄養科学研究室)

体内時計の乱れは病気を引き起こす

最近の研究から食事をとるタイミングがヒトや動物の健康に大きく影響することがわかってきています。また、体内時計が慢性的に狂うと様々な病気の原因となることがわかってきています。私たちは体内時計調節する化合物を開発することで、ヒトや動物の健康に貢献したいと考えています。

(動物統合生理学研究室)

肥満は生活習慣病を引き起こす

肥満は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の元凶であることが知られています。マウスをヒトのモデルとして、これまでに肥満を抑制する新規遺伝子を発見しました。その遺伝子の肥満抑制に関わる仕組みを今後調べる予定です。

(動物遺伝育種学研究室)

個体の栄養状態は次世代に影響を与える

自分の健康が食事によって影響を受けることはよく知られています。しかし、これは自分のことだけでなく、高脂肪や低タンパク質の食事を取り続けたり、糖尿病になると「子供」にも代謝疾患が現れることが分かってきました。これは精子や卵子を介して、ゲノム配列以外の何かの情報が親から子供に伝わっていることを意味します。そこで、精子や卵子のエピジェネティックな異常が子供に伝達され、影響を与える可能性について調べています。

(ゲノム・エピゲノムダイナミクス研究室)

親世代で変化した形質は子に遺伝する

父親が、生活習慣病の糖尿病になると、子に糖代謝異常が起こることが知られています。そのしくみについて研究するとともに、親世代で変化したどんな形質が子に遺伝し、またしないのかについて線引きをしたいと思っています。

(動物形態学研究室)

脳は個体の栄養状態を感知する

動物は、飢餓や低栄養になると、エネルギーを個体の生命維持に優先して使います。そのため、大量のエネルギーを必要とする生殖活動は抑制されます。脳が個体の栄養状態を感知し、生殖をコントロールする仕組みを研究し、その成果を応用して家畜の効率的な生産方法に繋げたいと考えています。

(動物生殖科学研究室)

植物成分が人の健康を増進させる

ポリフェノール類など、人の健康に役立つ野菜や果物の成分が蓄積する分子メカニズムの解明や、その成分を多く蓄積する作物の作出に取り組んでいます。

(園芸科学研究室)